竹林に差し掛かった所で人の声がした。

 道から身を乗り出してみると、数人の人影が見える

 向こうも気がついてこちらを見上げていた。六年の女子だ。

 三人ともクワを持っている。

「あんたらこんなとこで何してんのん?」

 と女子の一人。

「ちょっとやらないかんことがあって」

 トシヤンが答えた。

 女子達はふーんと言って近づくと、ヒロムが大事そうに持っている紙箱をじっと見た。

「おねえちゃんら何してんの?」

 ナオボウが、女の子達の手にしたクワを見ながら訊いた。

「おじいちゃんにタケノコ掘り教えてもらってるんや」

 と女の子のは竹藪の向こうを指さしたが誰の姿もなかった。

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