「あれ、おじいちゃんどこいったんかな」

 と言うと、女の子はまたヒロムらの方を向いた。

「あんたらどこ行ってるんよ?」

 別の女の子が訊いた。

「この上のお墓」

 ヒロムが答えた。女の子達は少し驚いた様子で苦笑いをした。

「何しにお墓なんか行くんよ」

 と女の子のひとり。

「ちょっと用があるんや」

 トシヤンが答えた。

 すると、一番背の高い女の子が少し前に出て「あんたら止めといたほうがええよ」と、口元は笑っているのに、ぐりッと眼をむいた表情で言った。

「なんで?」

 トシヤンが訊いた。

「あそこなあ~出るんやで~」

 女の子は両手を前に出して垂れた。

「でっ、出るって」

 トシヤンがうろたえる。

「幽霊に決まってるやんか」

「でぇっ!」

 トシヤンの張り上げた声にヒロムらも腰を引いた。

 女の子はにたりとすると立てたクワの柄に顎を乗せ、ヒロムらの顔を代わる代わる見

た。

 後ろの二人は眉をつり上げて笑いを堪えているようでもある。

「あそこはなー、昼間でも幽霊が出てな~、小さな子供を見るとす~っ
と手が伸びてきて、おちんちんの先を掴んでビロ~ンと引っ張って墓の中に引きずりこ
むんやでえ。えへ、えへ、お~こわぁお~こわぁ」

 女の子は身振り手振りでおどろおどろしく言った。

 突如、後ろ女の子が「こんな風にぃ!」

 と、奇妙な声でトシヤンに向かって手を伸ばした。

 トシヤンはひぇ~と言って股間を両手で覆った。

 ヒロムも慌てて紙箱を地面に置くと、両手を股間にあて歯を食いしばった。

 ナオボウも同じ動作で泣きそうになっている

 女の子達は大爆笑だ

obake245